あなた、「大丈夫?」

頭のいい人が話す前に考えてることを

読んだ感想。

 

ズバリこの本を読むと

バカでも頭のいい人の思考力が身につきます

 

読んだ自分の感想も踏まえて紹介したいと思います。

 

 

目次

・著者について

・人間が生きていく上で最も重要な頭の良さは?

・信頼が生まれる瞬間

・考えるとは整理すること

言語化の質がアウトプットの質を高める

・まとめ

 

 

・著者について

安達裕哉さんはコンサルタント会社に就職し入社8ヶ月目のときに

クライアント先の社長から「安達さん大丈夫?」と言われてしまったそうです。

 

コンサルタントの仕事といえば企業の相談役として

クライアント企業の問題を発見したり

課題を一緒に解決する仕事だといいます。

そのクライアントから心配されるということは

 

信頼関係もなければ、

コンサルタントとしての仕事もできていない状況となります。

 

それはそれはショックで死に物狂いで勉強したそうです。

今は独立されてコンサル歴22年。

ご自身のこれまでの経験を一気にまとめたのが本書となります。

 

私の仕事はパーソナルトレーナーです。

お客様の悩みを聞いて解決の道しるべを一緒に示す

 

という点はコンサルタントとも共通だな。と思いました。

 

さっと目次に目を通しただけでも、コミュニケーションについて

書かれてる部分が多かったので、これはトレーナーの仕事にも

活かせると思い購入しました。

 

トレーナーとして日々コミュニケーションをしっかりと意識して

いるものの、様々な悩みを持たれて来られるお客様がいます。

正に老若男女十人十色、人が相手ですからこのコミュニケーションの分野は

広く深い分野であり、いくら勉強しても

まだまだ学び足りない、知れば知るほど面白くもある分野だと思っています。

 

ここでは主にコミュニケーションについて

気になったポイントをいくつか紹介したいと思います。

 

 

・人間が生きていく上で最も重要な頭の良さは?

これは数学や記憶力の高さを示すIQの話ではなく、

社会的知性の高さを示すSQが高いことが人間社会において最も大切で重要だと

言われているようです。

 

SQとは米国の心理学者ダニエル・ゴーマンが提唱した、

人間にとって最も重要な頭の良さをさす概念です。

 

いくらIQが高くてもコミュ力が低く

他者にその価値を提供できなければ

 

その人のIQの価値は無しに等しいということですね。

 

SQが高いというのは相手にこの人の話を聞くことは価値があることだ、

この人と関わることにはメリットがあると思われること

 

だからこそ、SQが大事なんですね。

 

そいう点で言えばコミュニケーションが上手いというのは

良い人間関係が築けるとうこと。

良い人間関係とは、信頼関係が築けているということに繋がるんだな。

 

と思いました。

私もお客様に「コミュニケーションが上手いよね」と言われたことが

あります。長く通ってくださるお客様に言われるのですが、信頼関係が

できているからこそ長く継続して通ってくれてるんだな。とつくづく思います。

 

 

・信頼が生まれる瞬間

 

冒頭で「大丈夫?」とある意味失格の烙印を押された安達さんですが、

その後もその社長から継続の契約をいただけることになったそうです。

はじめは心配されたが、その後挽回し、この人「頭いいな」と思われるところまで

関係性が上がったそうです。

しかし、それだけでは今後の継続には繋がらない、と言います。

 

頭がいいだけではダメで、

最も大切なのは信頼関係がしっかり築けていること

 

 

要はあなたはちゃんと私のことを考えてくれてるな。

 

 

と思われたからこそ、信頼が出来上がり、今後の関係性も続くとなったわけです。

 

私も日頃からパーソナルトレーナーとして現役で現場で働いていますので、

この感覚は身に染みるほど感じております。

 

プラン期間中に当初予定していた

結果に届かなくてもそれまでの信頼関係が築けていることで継続してプランの更新を

いただけることは多々ありました。

つまり、結果は伴わなかったが、このサービス、関係性に満足しているからこそ

継続して通ってくれているのだと感じました。

 

信頼関係第一のパーソナルトレーナーですので

信頼関係がまず築けないと、結果も満足度も下がってしまいますね。

そういう意味で私のことをちゃんと考えてくれている。

と思われることはコンサルタントの仕事よりも密接かもしれない。と思いました。

 

 

・考えるとは整理すること

「理解している」は「整理されている」と同義である

マッキンゼーコンサルタントである波頭亮氏は著書

『思考・論理・分析「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践』の中で、

 

「思考」とは比べる情報要素が"同じ”か”違うか”の認識をすること

 

だと述べています。

 

また、脳科学者の山鳥重氏は著書

『「分かる」とはどういうことかー認識の脳科学』の中で、

 

我々の知覚系は「区別」し「同定」することを繰り返している

 

と言います。

 

この知識はとても大切だと感じました。

自分が改めて考えながら聞くとはどういうことかを

リアルにイメージできたので正にハッとした瞬間です。

 

本を読んで良い本に出会った時って、これだ!

って決め手があるんですよね。

 

自分の中で問題が解決した瞬間といいますか、わかった!

っていう瞬間を感じる時、その本の価値はぐんと上がります。

私はこの章で最もこの感覚が押し寄せました。

 

今まで「理解する」については感覚的に感じていたのですが、

論理的に定義されると、納得です。

 

コミュニケーションにおいても相手の悩みや問題を理解するためには

状況を分かるまでイメージし整理して分けながら聞くことは

間違いなくコミュ力の向上につながると思いましたね。

 

 

言語化の質がアウトプットの質を高める

言語化の質とはアウトプット全般のことを指していると安藤氏は言っています。

お客様の悩みを聞き、本質的な課題を抽出し、解決策を検討する。

この過程で何度も言語化する必要が出てきます。

 

プロフェッショナルは自分の思考回路を言語化できています。

言語化無しには繰り返し高度なアウトプットをすることはできません。

 

思考の質は言語化の質を決めます。

言語化の質は、アウトプットの質を決めます。

 

アウトプットの質が高ければ、人の心を動かします。

人の心を動かせば、行動につながります。

 

本当にこの通りだと思いました。

 

ダイエットに通われるお客様でも、課題に対して行動に移している方もいれば

行動に移せていないお客様もいらっしゃいました。

 

振り返ってみれば、恐らく心を動かせていなかったんだと思います。

 

心が動いていないということは、アウトプットの質が悪い、言語化の質が悪い、

つまり、カウンセリング時の課題について整理して分けるプロセスに問題が

あったのだ。と分かります。

 

逆に今現在行動できているお客様は

そのプロセスがうまくいっているからこそ

行動できている。

 

と、ロジカルに問題を発見できるし、課題が見えてきました。

 

この思考回路をベースに考えてみれば

きっと今後の仕事にも役立つと感じましたね。

 

 

・まとめ

私が日々お客様のカウンセリングさせていただく中で意識している

ことは共感や信頼関係を築くことです。悩みを解決したいお客様に

単純に解決策だけアドバイスしてもお客様は納得してくれません。

 

悩んでどうしてもうまくいかなくて、困っていて、色々やったのにダメで

挫折してしまい、どうにもならなくてココにきました。

 

この感情の部分をわかってくれる人、

まさに「この人は私のことわかってくれてるんだな」

と思うからこそ頼ってくれて話を聴いてくれる。

 

これは現場で感じてるので本当のことです。

 

つまり不変の真実かと思います。

相手の気持ちを代弁して「そう!そうなんですよ!」

と言わせることは、1つ大事なキーポイントだな。

 

とこの本を読んで改めて信頼関係の築き方を学びましたね!

安達さん感謝申し上げます。ありがとうございました。